大野病院事件
産科医の帝王切開手術による失血死事件の判決が、
今朝、でました。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/medical_malpract...
この件がおきて、産科医が逮捕されたとき、
詳細はまだしらなかったとき、
「ああ、また産科医がへるなぁ。」
と正直思っていました。
その後、自分のお産をむかえ、
ハイリスク分娩だったにもかかわらず、
ほんとうに自然なかたちでお産に臨めたことに、
深く感謝して、育児をしていました。
わたしのお産を引き受けてくださった
明日香医院の大野先生の著書に
この事件のことがくわしく記載されており、
この事件の概要をしることができました。
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/32011917
この先生の著書と、自分のお産の体験と、
ナースとしての体験をとおして、
今回の加藤医師への無罪判決には、
こころからほっとしました。
この事件は、亡くなった女性とその家族、
そして加藤医師とその家族にとっては
あまりにも悲しく不幸な出来事でしたが、
いま日本のお産が置かれている状況や、
地方医療の問題が浮き彫りにされ、
専門家も含め、多くの人たちの関心を得たことは、
これからの産科事情の改善に役立っていくのではと、
思います。
大野事件が起きた、大野病院は、
わたしが住む福島県にあります。
この事件後、たぶん県内の産婦人科医たちは、
いろんな意味で危機を感じ、
萎縮しているだろうと想像します。
県内の分娩を扱う産婦人科は、
この2年で、31施設から20施設へと減少したそうです。
施設が減少したことにより、
ひとつの施設で取り扱う分娩数が増え、
結果、数を安全にこなしていくために、
医療介入は増えていっていることでしょう。
ますます、お産は家畜のごとく、
機械的にすすんでいくのかもしれない、
そう思うと、福島県に住み、
いままさに第二子を望んでいる身としては、
みぶるいする思いになります。
産婦人科医や助産師が減少しているのと反並行して、
ハイリスクの分娩が増えている、
これがいまの日本の現状です。
これを打破していくためには、
産婦人科学会や医師会などが、国や自治体とともに、
産婦人科を増やしていくこと、
これはもちろん、
医療を受ける側も、変わっていかないといけないと思います。
産科に限らず、どんな診療科もそうですが、
医療は完璧ではないし、
なによりも、人間対人間のものなのだから、
受ける側も「こちらは患者様」という態度や、
「何事も先生様におまかせします」という態度ではなく、
きちんと向き合うことが大事だと思います。
ドクターに、誠実に診察して欲しければ、
まず自分から誠実な態度をとることが、
マナーだと思います。
だけど、医療の現場にいると、
この人としてのマナーが、
欠けていることが多いと、感じるのが現状です。
そして、医療を受けるのであれば、
自分も自身のからだときちんと向き合い、
養生していくことがだいじです。
自然なお産も、病気も、
薬が治すのではではないし、
医者や看護師も、「治る」手助けをするのであって、
「治す」のは、けっきょく自分自身なのだから。
自然なお産を迎えるのも、
けっきょくは自分自身なのだと思います。
医療を提供する側も、受ける側も、
もっとスマートに、
誰かのせいにするのではなく、
一方的に求めるのではなく、
かかわりをもっていければ、
減少し続ける産婦人科医の数も、
ストップできるようになるのではないかなぁ、と思います。
お産にかかわる人間のひとりとして、
日本の産婦人科事情が、よくなっていくことを
願ってやみません。
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